デジタル疲れ克服体験談

デジタル操作の疑問、家族に聞きづらいと感じていませんか?私の気後れ克服エピソード

Tags: デジタル操作, 家族との関係, 共感, 克服体験, シニアライフ

デジタル操作の疑問、家族に聞きづらいと感じていませんか?

スマートフォンの使い方や、新しいアプリのこと。ちょっとした疑問や困りごとができたとき、皆さんはどうされていますか。すぐに調べたり、詳しい人に聞いたりできる方もいらっしゃるかと思います。

一方で、「こんなこと聞いたら迷惑かな」「前に聞いたのにまた忘れてしまった」「忙しそうだから後で聞こう」と、身近な家族、特に子どもや孫に聞くのをためらってしまう、気後れしてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も、まさにそう感じていた一人です。

「聞くのは申し訳ない」と思っていた頃

新しいスマートフォンに買い替えたときのことです。前の機種とは少し操作が違ったり、新しい機能が増えていたりして、戸惑うことがよくありました。例えば、写真をたくさん撮った後、どのように整理したらいいのか、昔の機種で使っていたアプリはどうなるのか、といったことです。

最初は自分でマニュアルを見たり、インターネットで調べてみたりしました。しかし、書いてある言葉が難しかったり、説明通りに進まなかったりすると、すぐに壁にぶつかってしまいます。結局、分からないまま操作を諦めてしまったり、前に進めなくなったりすることが増えていきました。

一番身近に頼れるのは、スマートフォンに詳しい子どもや孫です。彼らは当たり前のように色々な操作をしていますから、聞けばすぐに解決するのだろうと思っていました。でも、いざ聞こうとすると、「今忙しいんじゃないか」「こんな簡単なことも分からないのかと思われたくない」「一度教えてもらったことを忘れてしまって、また同じことを聞くのが恥ずかしい」といった気持ちが先に立ってしまい、なかなか声をかけられませんでした。

結果として、分からないことはそのままになり、スマートフォンの便利な機能を使えずにいたり、せっかくの新しい機種を十分に活用できていなかったりしました。心の中には、いつも小さなモヤモヤが残っていました。デジタルから置いていかれてしまうのではないかという不安も、少しずつ大きくなっていたように感じます。

小さな一歩が、心の壁を少しずつ崩してくれた

そんな私が、少しずつ変わることができたのは、本当に小さなきっかけからでした。ある日、どうしてもスマートフォンの設定で困ってしまい、意を決して子どもに「これ、どうしたらいいのかしら」と聞いてみました。すると、子どもは意外にも嫌な顔一つせず、「ああ、これね。こうすれば大丈夫だよ」と、私のペースに合わせてゆっくりと教えてくれたのです。

その時、「案外、聞いても大丈夫なのかもしれない」と感じました。もちろん、いつもいつもすぐに聞ける状況ではないかもしれませんし、相手にも都合があるでしょう。でも、私の「迷惑かもしれない」という思い込みが、必要以上に自分を遠慮させていたのかもしれないと気づきました。

そこから、私はほんの少しだけ、聞くことへの抵抗を減らしてみました。ただし、やみくもに聞くのではなく、自分なりにいくつかの工夫をしてみることにしたのです。

私が見つけた「気後れせずに聞く」ための工夫

私が試してみて良かったのは、次のようなことです。

聞くことは、新しい世界への扉を開くこと

これらの小さな工夫を重ねるうちに、私は「聞くこと」に対する気後れが少しずつ減っていくのを感じました。もちろん、いまだに自分で解決できないことや、家族に聞くのをためらうこともあります。でも、「分からないことは恥ずかしいことではない」「聞くことで前に進める」と思えるようになりました。

家族に質問することで、思わぬ会話が生まれたり、私がデジタルでできるようになったことを一緒に喜んでくれたりすることもあり、以前よりも家族とのコミュニケーションが円滑になったようにも感じています。

デジタルは日進月歩で変化していきます。すべてを理解し、完璧に使いこなすのは、誰にとっても難しいことです。特に私たちにとって、若い世代と同じようにスムーズに操作できないのは当たり前のことです。大切なのは、分からないことをそのままにせず、自分に合った方法で解決しようとすることではないでしょうか。

もし今、デジタル操作のことで家族に聞くのをためらっている方がいらっしゃいましたら、それは決して特別なことではありません。多くの方が同じように感じていると思います。完璧を目指さず、ほんの少しだけ勇気を出して、聞いてみたり、頼ってみたりすることから始めてみませんか。きっと、そこから新しい気づきや、デジタルとのより良い付き合い方が見つかるはずです。自分らしいペースで、デジタルとの関係を築いていくことを応援しています。