グループLINEの通知に疲れていませんか？私が見つけた心穏やかな付き合い方
デジタルでのつながり、心地よさを感じていますか
スマートフォンが普及し、家族や友人、地域の人たちとの連絡手段として、LINEなどのアプリを使う機会が増えました。特にグループLINEは、一度に多くの人と情報交換ができる便利なツールです。趣味の仲間との連絡や、離れて暮らす家族との日常の共有など、そのおかげでつながりを感じられる場面もたくさんあります。
しかし、その便利さの裏側で、知らず知らずのうちに疲れを感じている方もいらっしゃるかもしれません。私の周りでも、「通知がひっきりなしに来て、スマホから目が離せない」「既読をつけたらすぐに返信しないといけないような気がして焦る」「たくさんのメッセージを読むのが大変」といった声を聞くことがあります。私も、以前はそのようなデジタル疲れを感じていた一人です。
グループLINEの波にのまれそうになった体験談
私がデジタル疲れ、特にグループLINEに疲れを感じ始めたのは、いくつかのグループに参加するようになってからです。一つは地元のボランティア活動のグループ、もう一つは遠方に住む家族のグループでした。
どちらのグループも、情報共有や日々の連絡に役立つ大切なものでした。活動の連絡事項や、家族の近況などがリアルタイムで届くのは便利でした。しかし、メッセージの量が想像以上に多く、スマートフォンを開くたびに通知の数字が増えているのを見るのが、だんだんと負担になっていったのです。
特に、家族のグループでは、孫の写真や動画がたくさん送られてきます。嬉しい反面、全てのメッセージに目を通して、一つ一つに反応することが難しくなってきました。また、他のメンバーがすぐに「既読」をつけて、短い時間でやり取りが進んでいくのを見ると、自分だけが置いていかれているような、返信が遅いと申し訳ないような気持ちになり、焦りを感じることもありました。
スマートフォンが手放せなくなり、通知が来るたびに集中が途切れてしまう。かといって無視するのも気が引ける。そんな板挟みの状態で、だんだんとスマートフォンを開くのが億劫になっていったのです。これが「デジタル疲れ」なのかと、その時初めて自覚しました。
心穏やかに付き合うための小さな工夫
このままではいけないと思い、私はグループLINEとの付き合い方を見直すことにしました。特別な技術や難しい設定は必要ありません。少しだけ、考え方と使い方の「クセ」を変えてみたのです。
まず、一番効果があったのは、グループごとに通知設定を見直すことでした。全ての通知をオンにしておく必要はないと気づいたのです。大切な連絡だけはすぐに気づきたいグループはそのままに、日常の雑談が多いグループは通知をオフにしたり、通知音を鳴らなくしたりしました。これにより、スマートフォンが頻繁に鳴る回数が減り、気が散ることが少なくなりました。
次に、「すぐに返信しなくても大丈夫」と自分に言い聞かせました。メッセージは自分の都合の良い時に読めば良い、返信もすぐにできなければ後からで良い、と割り切るようにしたのです。既読をつけることへのプレッシャーも手放しました。これは慣れるまで少し時間がかかりましたが、「自分は自分のペースで良いのだ」と思うことで、気持ちがとても楽になりました。
また、スマートフォンを見る時間を意識的に決めるようにもしました。例えば、「朝食後と夕食後にまとめてチェックする」など、だいたいの目安を持つことで、一日中スマートフォンに振り回されるのではなく、自分でコントロールしている感覚を持てるようになりました。
さらに、時にはLINEだけでなく、直接電話で話すことも大切にするようにしました。特に家族や本当に親しい友人とは、文字のやり取りだけでは伝わりにくいニュアンスもありますし、声を聞くことで安心感を得られます。デジタルに頼りすぎるのではなく、昔ながらのコミュニケーションも大切にすることで、心のバランスが取れるようになりました。
デジタルは「道具」、自分が使うもの
これらの小さな工夫を始めてから、私のデジタル疲れは少しずつ和らいでいきました。スマートフォンを開く時の億劫な気持ちがなくなり、グループLINEも必要な情報を得るための便利な「道具」として捉えられるようになったのです。
全てのメッセージに完璧に反応しようとすることはありません。全てをリアルタイムで追いかける必要もありません。デジタルツールは、私たちの生活を豊かにするためのものであり、私たちがそれに疲弊するためのものではないのです。自分のペースで、心地よい距離感を保ちながら使うことが大切だと気づきました。
もし今、あなたもグループLINEの通知やメッセージの多さに疲れを感じているとしたら、少しだけ立ち止まって、ご自身の使い方を振り返ってみる時間を持ってみてください。通知設定を変えてみることからでも良いですし、「完璧を目指さない」と心に決めることからでも良いでしょう。
小さな一歩を踏み出すことで、デジタルツールとの付き合い方が変わり、もっと心穏やかな毎日を送ることができるようになるはずです。自分自身を大切にしながら、デジタルとの良い関係を築いていきましょう。