インターネットの情報、どれを信じればいいの？不安を減らす私の工夫
インターネットの情報に戸惑う日々
スマートフォンやパソコンでインターネットを見ると、本当にたくさんの情報があふれています。ニュースはもちろん、趣味のこと、健康のこと、暮らしの役立つ情報など、知りたいことがすぐに調べられる便利な時代になりました。
一方で、これだけ情報が多いと、「どれが本当の情報なのだろうか」と迷ってしまうことはありませんか。あるサイトでは良いと言っていることが、別のサイトでは注意が必要だと書かれていたり、驚くような情報が目に飛び込んできたりすることもあります。特に、健康に関することや、お金に関することなど、自分の生活に大きく関わる情報については、どれを信じたら良いのか分からず、不安を感じてしまうこともあるかもしれません。
私も以前は、インターネットで見た情報に振り回され、疲れてしまうことがよくありました。インターネットの情報との向き合い方に悩んだ私の経験をお話しします。
不安に感じた私の体験
私が特に不安を感じたのは、健康に関する情報を調べたときのことでした。体の不調を感じてインターネット検索をしたところ、様々な情報が出てきました。あるサイトでは「この食べ物が効果的」、別のサイトでは「これは危険」、また別のサイトでは「このサプリメントが良い」など、全く違うことが書かれていたのです。
どれを試せば良いのか分からず、かえって混乱してしまいました。試してみて効果がなかったらどうしよう、間違った情報を信じてしまったら体に良くないのではないか、と考えると、調べることが怖くなってしまったのです。
また、インターネットを見ていると、「簡単に儲かる方法」や「特別な割引情報」といった広告が目に入ることがあります。これらが本当なのかどうか、見分ける自信がありませんでした。「もしかしたら、騙されてしまうのではないか」という漠然とした不安が常にありました。
家族や友人が「こんな情報をインターネットで見たよ」と話しているのを聞いて、自分がついていけていない、情報に疎いのではないかと感じ、少し孤独を覚えることもありました。インターネットは便利なのに、どう付き合えば良いのか分からず、正直なところ、スマートフォンを見るのが億劫になってしまった時期もあったのです。
情報との上手な付き合い方を見つける
このような不安や疲れを感じていた私が、少しずつインターネットの情報と上手に付き合えるようになったのは、あるシンプルな考え方を取り入れてからのことです。それは、「インターネットの情報はすべてを鵜呑みにしない。そして、無理に全てを理解しようとしない」ということです。
具体的に私が試した工夫をいくつかご紹介します。どれも難しいことではありません。
まず、「信頼できる情報源を決める」ようにしました。例えば、行政機関の公式サイトや、よく知られている公共放送局のサイトなど、情報の発信元がはっきりしていて、信頼性が高いと思われる場所から情報を得るように心がけました。健康についてなら、厚生労働省のサイトや、かかりつけのお医者様に相談するなど、インターネット以外の方法も大切にするようになりました。
次に、「すぐに信じ込まず、一度立ち止まる」ことを意識しました。特に、驚くような情報や、すぐに何か行動することを促すような情報を見たときは、「本当にそうだろうか？」と一呼吸置くようにしました。すぐに飛びつかず、少し時間を置いて冷静に考えるだけでも、怪しい情報に気づきやすくなるように感じています。
そして、これが一番大切だと感じていることですが、「怪しいと感じたら、誰かに相談する」というルールを自分の中で決めました。インターネットで見た情報について、少しでも不安や疑問を感じたら、一人で抱え込まずに、家族や信頼できる友人に話してみるのです。自分一人では分からなかったことでも、誰かに話してみることで、違う視点が得られたり、「それはちょっと怪しいんじゃない？」と客観的な意見がもらえたりします。誰かと共有するだけで、不安が和らぐこともあります。
また、全ての情報を理解しようとしない、と割り切ることも大切です。インターネット上には様々な意見や情報がありますが、自分に必要なものだけを選び取り、それ以外の複雑な情報には深入りしないようにしました。全てを知っている必要はないのです。
心が楽になった変化
これらの小さな工夫を始めてから、私のデジタルとの向き合い方は大きく変わりました。インターネットの情報に振り回されることが減り、過度な不安を感じることが少なくなりました。
完璧に情報を見分けられなくても良い、全てを知っていなくても大丈夫、と思えるようになったことで、心がとても楽になりました。インターネットはあくまで情報収集の一つの手段であり、それが全てではないと理解できたからです。
また、家族や友人に相談するようになったことで、デジタルに関する話題も少しずつ共有できるようになり、以前感じていた孤独感も和らいできました。
自分に合った距離感を見つける
インターネットの情報とどう向き合うか、これはデジタル時代を生きる私たちにとって共通の課題かもしれません。情報の真偽を見分けるのは、簡単ではありません。専門家でさえ難しい場合があると言われています。
ですから、全ての情報を見分けようと気負う必要はありません。大切なのは、自分にとって安心できる、そして実行できる簡単な工夫から試してみることです。信頼できる情報源を持つ、すぐに信じ込まず立ち止まる、そして誰かに相談する。これらのシンプルなステップだけでも、インターネットの情報との付き合い方が変わってくることがあります。
デジタルは便利な道具ですが、それに振り回されて疲れてしまっては本末転倒です。自分にとって心地よい、安心できる距離感でインターネットと付き合っていくこと。それが、デジタル疲れを乗り越え、より心穏やかに日々を過ごすための大切な一歩になるのではないでしょうか。
少しでもこの体験談が、インターネットの情報に戸惑うあなたの不安を和らげるヒントになれば幸いです。