デジタル疲れ克服体験談

スマホ写真の山にため息…「とりあえず」から始めた私の小さな整理体験

Tags: スマートフォン, 写真整理, デジタル疲れ, 小さな一歩, 共感エピソード

スマホ写真の山にため息…「とりあえず」から始めた私の小さな整理体験

スマートフォンのカメラは本当に便利です。いつでも手軽に、何枚でも写真を撮ることができます。孫の笑顔、旅先での風景、日常の何気ない瞬間…気がつけば、私のスマホの中には膨大な数の写真が溜まっていました。

最初は「後でゆっくり整理しよう」と思っていたのですが、その「後で」はなかなか訪れませんでした。撮るたびにどんどん増えていく写真の数を見るたびに、気持ちは重くなるばかりです。「いつかまとめてやろう」という気持ちとは裏腹に、写真の山は高くなる一方でした。

どこから手をつければいいのか分からない…

あまりに枚数が多すぎて、どこから手をつけていいのか全く分かりませんでした。古い写真もあれば、最近撮った写真もあります。似たような写真もたくさん撮ってしまいますし、失敗した写真もあるでしょう。

「パソコンに取り込んで整理する?」「クラウドというものに保存するの?」といった方法も耳にしましたが、難しそうで腰が上がりません。スマホの中でさえ、どうやってアルバムに分けたり、要らない写真を消したりすればいいのか、操作方法も曖昧でした。

探したい写真がある時も大変です。あの写真、いつ撮ったものだったかしら…とスクロールしてもスクロールしても見つからず、結局諦めてしまうことも何度かありました。

「とりあえず」から始めた小さな一歩

そんな写真の山を見てはため息をつく毎日でしたが、ある時ふと、「全部きれいに整理するのは無理でも、何か一つだけやってみようか」と思い立ちました。完璧を目指すのではなく、「とりあえず」何か小さなことだけやってみる、という軽い気持ちでした。

まず私がやってみたのは、「今日撮った写真だけ見る」ということでした。その日撮った数枚の写真を見るだけなら、時間はかかりません。見てみると、自分で思っていた以上に上手く撮れている写真があったり、撮ったことを忘れていた面白い写真があったりしました。

次に、「とりあえず」の目標を少しだけ広げてみました。それは、「不要な写真を5枚だけ消してみる」という目標です。何百枚、何千枚もある中からたった5枚ですが、「この写真はブレているから」「これは同じような写真が何枚もあるから」と理由をつけて5枚を選び、消してみました。

スマホの画面に表示される「ゴミ箱」のマークを押すだけの簡単な操作です。最初は少しドキドキしましたが、一度やってみると「あ、これでいいんだ」と分かり、それほど難しいことではないのだと気づきました。

小さな成功体験が自信に

たった5枚ですが、不要な写真が減ったのを見ると、少しだけ心が軽くなりました。そして、「自分にもできた」という小さな成功体験が、次の行動への意欲につながったのです。

毎日少しずつ、「今日撮った写真を見る」「要らない写真を数枚消す」という作業を続けてみました。大掃除のように一気にやるのではなく、まるで毎日の軽い片付けのように取り組みました。

すると不思議なことに、少しずつですが写真の山が減っていきました。そして、写真を探すときにも、以前ほど大変ではなくなってきていることに気づきました。

完璧でなくて良い、私のペースで

もちろん、私のスマホの中の全ての写真が完璧に整理されたわけではありません。昔の写真には、まだまだ手をつけていないものがたくさんあります。凝ったアルバム分けもしていませんし、パソコンやクラウドへの保存もまだ挑戦していません。

でも、それで良いと思うようになりました。大事なのは、完璧を目指すことではなく、自分ができる範囲で、自分のペースで続けることだと分かったからです。

この「とりあえず」「少しだけ」という考え方は、写真整理だけでなく、他のデジタルのことにも応用できるかもしれません。難しそうだと避けていたことでも、「まずこれだけやってみよう」と小さな一歩を踏み出すことで、意外と簡単にできたり、次に進む糸口が見つかったりすることがあるのです。

デジタルとの付き合い方を少し変えてみる

写真整理を通して、私はデジタルとの付き合い方を少し変えることができました。以前は「やらなければ」という義務感や、「私には難しい」という苦手意識が強かったのですが、今は「できることから、無理なく」という気持ちで向き合えるようになりました。

もし、あなたもスマホの写真が溜まりすぎて困っているなら、まずは「とりあえず」何か一つ、小さなことから始めてみてはいかがでしょうか。たった数枚の写真を見るだけでも、数枚の写真を消してみるだけでも、きっと心が軽くなるはずです。

デジタルは便利な道具ですが、それに振り回されて疲れてしまう必要はありません。自分の生活が少しでも豊かになるように、自分のペースで、楽しく付き合っていけたら素晴らしいですね。