デジタル疲れ克服体験談

スマホの設定変更が怖い…小さな成功体験から変われた私

Tags: 設定変更, アップデート, 苦手意識, 克服, 体験談

スマートフォンの設定変更、見て見ぬふりをしていませんか?

私たちの生活に欠かせなくなったスマートフォンですが、使いこなせば便利になる「設定」や、安全に使い続けるために必要な「アップデート」の通知が表示されるたび、つい見て見ぬふりをしてしまう、という方もいらっしゃるかもしれません。私もその一人でした。

画面に表示される見慣れない言葉や、操作方法が分からないことへの不安。もし間違った操作をしてしまい、今の状態が壊れてしまったらどうしよう、という恐れ。そういった気持ちから、できるだけ設定画面を開かないようにしていました。アップデートの通知が出ても、「後で」を繰り返し押してしまうのです。

「今のままでも特に困っていないし…」「誰かに聞こうにも、忙しそうだし…」そう考えているうちに、どんどん時間が過ぎていき、余計に触るのが怖くなってしまう。デジタル疲れという言葉があるように、便利なはずのデジタル機器が、いつの間にか心の負担になっているように感じていました。

不安を乗り越え、小さな一歩を踏み出したきっかけ

そんな私ですが、ある時どうしてもスマートフォンの設定を変える必要がある出来事がありました。それは、家族とビデオ通話をする際、音声がうまく聞こえないという問題が起きたことです。家族に「スマホの設定でマイクの許可を確認してみて」と言われたのですが、どこを見ればいいのか、全く分かりませんでした。

それでも、大好きな家族と話したい一心で、意を決して設定画面を開いてみました。案の定、どこに何があるのか分からず、画面とにらめっこする時間が続きました。頭が混乱しそうになりましたが、「ビデオ通話」「音声」「マイク」といったキーワードを頼りに、一つずつメニューを辿ってみました。

幸いなことに、設定メニューの中に「アプリごとの設定」という項目を見つけ、その中にビデオ通話アプリの名前を見つけることができました。さらに進むと、「マイク」という項目があり、それがオフになっていたのです。そこをオンにしたところ、無事に家族と声を聞きながら話すことができました。

「できた!」という小さな成功体験

この時の「できた!」という感覚は、今でも忘れられません。ほんの小さな設定変更でしたが、私にとっては大きな成功体験でした。それまで漠然と「怖い」「難しい」と感じていたものが、「一つずつ確認すれば、案外できるのかもしれない」という気持ちに変わったのです。

この経験から、私は少しずつスマートフォンの設定や機能に触れるようになりました。もちろん、分からないことだらけです。でも、以前のように「触るのが怖い」と思うよりは、「まずは開いてみよう」と思えるようになりました。

例えば、スマートフォンの画面の文字をもう少し大きくしたい、と感じた時。以前なら諦めていたかもしれませんが、この時は設定画面を開き、「画面表示」や「アクセシビリティ」といった項目を探してみました。色々な項目を見ていくうちに、文字の大きさを変えられる場所を見つけることができ、自分にとって見やすい大きさに調整することができました。

大切なのは完璧を目指さないこと

もちろん、すべての設定を理解したり、すべての機能を使いこなせるようになったわけではありません。今でも分からないことはたくさんありますし、時々戸惑うこともあります。

でも、大切なのは「完璧を目指さないこと」だと気づきました。自分が困っていること、あるいは、こうなったらもっと便利になるかもしれない、と感じたことだけ、少しずつ試してみる。分からない時は、家族や信頼できる人に尋ねてみる。そして、もしうまくいかなくても、「まあ、大丈夫」と軽く受け止めること。

この考え方を持つようになってから、スマートフォンとの付き合い方がずっと楽になりました。設定変更やアップデートの通知を見ても、以前ほどの億劫さは感じなくなりました。必要な時に必要なことだけを試す、というスタンスで向き合えるようになったからです。

小さな一歩が、大きな変化につながる

もしあなたも、スマートフォンの設定や操作に苦手意識を感じているのであれば、まずはほんの小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。例えば、画面の明るさを変えてみる、文字の大きさを少し調整してみる、といった簡単なことから始めてみるのです。

小さな成功体験が、きっと次のステップへの勇気をくれます。そして、デジタル機器が「怖いもの」から「自分の生活を少し豊かにしてくれるもの」へと、見え方が変わってくるかもしれません。完璧でなくて大丈夫。あなた自身のペースで、一歩ずつ進んでいくことが何より大切です。

デジタルとの付き合い方が、あなたにとって心地よいものになるよう、応援しています。